ターンアウトでの足部の動き
次にターンアウトでの足部の動きについて着目していきます。
1番にターンアウトする際、足首に無理をさせすぎていませんか?
土踏まずが下がって無理に180度開こうとすると、外反母趾や偏平足など足部の変形につながるリスクが高まります。
足部は28個の骨で構成されています。中でもターンアウトに関わるのは、距腿関節と距骨下関節です。
距腿関節は、内くるぶしと外くるぶしの間の関節で踵との間に距骨という骨があり、3つの骨で構成されています。足部の中で一番可動性が高く、バレエ用語でいうポイントとフレックスができ、足首の運動を担っています。
距骨下関節は、踵と距骨で構成されています。歩くときに地面からの衝撃を吸収する役割があります。足首を内側外側に曲げたり捻じったりする動きができ、距腿関節とともに動きあうことで足首を回すなど自由な動きができます。ターンアウトやクドゥピエの際に必要な動きとなります。
写真:足部の構造
距骨には筋肉がついてないため比較的動きが自由な骨になります。見方を変えると安定せずずれたり、不安定にもなりやすいです。
距骨は靱帯のみで支えているため靱帯が緩んでしまうとさらに不安定になります。
その結果、足首の関節が不安定になり捻挫に繋がり、靱帯は一度伸びてしまうと元に戻らないという性質をもつため捻挫を繰り返しやすくなります。
以前の記事でターンアウトの際に股関節だけでなく、微弱ですが足関節もターンアウトに関与していることをお話ししました。
オーバーターンアウトになっている場合、股関節のターンアウトが不足すると、土踏まずがつぶれるような足の動きで補おうとします。
このようにして前述したように外反母趾や偏平足など足部の変形につながるリスクが高まります。
写真 オーバーターンアウト足部に注目したもの
当院では足部をコントロールし安定性を高めるため、セラバンドやバランスディスク、ディジョックボードを活用しながらリハビリを行うことが出来ます。
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