さかい整形外科

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さかい整形外科【公式】練馬区 江古田 整形外科 音楽家・ダンサーの治療

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音楽家外来―海外からも通院

音楽家の治療について

当院の治療実績

 

酒井院長は音楽家の治療の第一人者として国内外に知られており、プロの演奏家だけでもこれまでに4,000人以上を治療し、多くの著書・翻訳書を出版しています。 音楽家の治療では「練習を休まずに治療する」ことを大原則としており、毎日多くの音楽家、音大生、アマチュア愛好家が治療に訪れています。

 

音楽家の手の障害

 

音楽家の手の痛みというと、すぐに腱鞘炎を思い浮かべる人が多いと思いますが、腱鞘炎が原因になるのは全体の三分の一ほどでしかありません。

 

図の表は音楽家の手の痛みを診断名で示したものですが、ここでも腱鞘炎が30%しか占めていないことがわかります。その理由は簡単で、腱鞘という組織自体が肩から手先までの上肢の中で、ごく一部にしか存在しないからです。腱鞘が存在しない場所を指差して「腱鞘炎になった」とおっしゃるピアニストの方が意外に多いのに、診療するこちらが驚かされています。
なお、15%を占める神経障害の大部分は局所性ジストニアです。

音楽家の障害の種類
腱鞘炎 30%
付着部炎 25%
筋肉痛 15%
神経障害 15%
関節痛 10%
首・肩痛ほか 5%

 

 

 

音楽家の手の痛みのメカニズム

 

音楽家の手の痛みの大部分は、関節を動かす筋肉にかかわる組織の炎症です。

 

人間の運動の基本は、関節を筋肉が縮んで動かすことで成り立っています。関節は骨と骨が繋がったもので、骨同士の間を筋肉が結んでいます。筋肉は骨に固くくっついていますが、この部分を特に付着部と呼んでいます。筋肉が縮むと、付着部でくっついた骨を動かします。これによって手足の関節が動くのです。時には筋肉の端が腱という白い紐状の組織となって、長く伸びていることもあります。この場合、腱はトンネル状の組織の中を通り抜けることがありますが、このトンネル状の組織が腱の鞘(さや)、つまり腱鞘なのです。腱鞘の役割は腱が本来の道筋から外れないようにすることです。
筋肉が縮んだり緩んだりすることを繰り返せば、腱鞘の中で腱が頻繁に擦れて痛むことがあるでしょう。これが腱鞘炎です。

 

しかし同時に、筋肉の使いすぎで筋肉自体が痛んだり骨に付着する部分にストレスが集中してここが痛む場合も考えられます。筋肉が痛んだ状態を筋肉痛(あるいは筋肉炎)、付着部が痛む場合を付着部炎といいます。上の表を見ればわかるとおり、腱鞘炎、筋肉痛、付着部炎の3つだけで、音楽家の手の痛み全体の70%を占めています。つまり音楽家の手の故障の大部分は、弾きすぎにより筋肉や腱にストレスが加わることによるものなのです。

 

したがって、筋肉をどういたわるかが痛んだ際のケアや予防に重要になってきます。

 

 

当音楽家のジストニア

 

体が本人の意志にかかわらず勝手に動いてしまう現象を不随意運動と呼びますが、このなかで「演奏時にのみ手指が勝手に動いてしまう、ひきつれてしまう」症状を起こすのが音楽家の局所性ジストニアです。書痙など特定の動作で症状が現れるものを動作特異性ジストニアと言い、音楽家のジストニアもこの一種です。
当院では楽器を使用したリハビリと物理治療、内服治療を組み合わせたジストニア治療を、演奏活動を継続したまま実施することを基本としています。

詳しくは「ジストニア・手のふるえ外来」へ

 

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