リウマチ・痛風外来
院長は日本リウマチ学会専門医および評議員として、長年リウマチと痛風の診療にあたるだけでなく、リウマチ医の育成など指導的な活動を行ってきました。 この豊富な経験を基に、多くの関節リウマチや痛風の患者様の治療にあたっています。
また東京女子医大膠原病・リウマチ・痛風センターと連携し、院長自身女子医大病院でも診療を行っていますので、診断や治療が困難な特殊例については大学病院とタイアップしながら治療することができます。
関節リウマチ
関節リウマチ(リウマチ)は免疫の異常により、関節のなかの滑膜という組織に炎症が起こり、軟骨や骨が破壊される病気です(図)。このために痛みとともに関節が変形したり、動かなくなってしまうこともあります。
リウマチの炎症が続くと関節の機能が低下し、日常生活が不自由になるだけでなく、内臓の病気が発症したり、寿命にも影響することがあります。
リウマチの治療は、滑膜の炎症を抑えることで関節の破壊を防ぎます。そのためリウマチと診断されたら、早期に抗リウマチ薬という薬で治療を始めます。
抗リウマチ薬はリウマチの免疫異常を調整したり抑制することにより、滑膜炎を抑えます。しかし直接炎症や痛みを抑える作用はないため、痛みに対しては別に抗炎症剤を併用します。
抗リウマチ薬によって炎症が軽快して痛みがおさまった状態を寛解(かんかい)といい、関節の破壊が止まり、リウマチは進行しなくなります。
昔はリウマチを長期間患うと歩行困難になり、人工関節の手術が必要になることもありましたが、最近は抗リウマチ薬の進歩によって痛みのない、ほぼ正常な日常生活を送ることが可能になりました。
痛風
尿酸は体内でできる老廃物のひとつですが、血液中の尿酸の濃度が高い状態が続くと体内に尿酸の結晶が蓄積して、痛風と呼ばれる関節炎を起こしたり、高血圧などの生活習慣病を悪化させたりします。
痛風発作は足の親指の付け根に起こることが多く、赤く腫れて激痛を発します(図)。
血中尿酸値が7.0mg/dL以上の場合を高尿酸血症と呼び、以下の場合は薬で尿酸値を下げることが望ましいです。
①痛風発作を起こしたことがある人、あるいは痛風結節(尿酸が蓄積されて盛り上がったもの)がある人
②尿酸値が8.0mg/dL以上で、腎障害・尿路結石・高血圧・狭心症・心筋梗塞、糖尿病などの合併症がある人
③尿酸値が9.0mg /dL以上の人
上記の①②③以外の人は、次のような生活習慣の改善によって尿酸値を下げることができます。
1.食事の量を控えて、体重を減らす。
・1日に摂取する適正カロリー=標準体重×25~30kcal (標準体重は身長(m)2×22)
・プリン体をとりすぎない プリン体を多く含む食品:レバー、ヒレ肉、イワシ、カツオなど
・アルカリ性食品(ひじき・わかめ・しいたけ・大豆・ほうれんそう・にんじん・ジャガイモなど)を積極的にとる